魔王「102番目の勇者よ……」

60pt   2018-02-13 08:05
SSマンション-SSのまとめブログ-

1: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/12/10 01:15:35.82 ID:+oNpqfm+0.net 魔王「貴様は世界を救うと言ったが、我々魔族は侵略を目的としているわけではない」

勇者「は?お前城下町に攻撃仕掛けたりしてたろ!あれが侵略行為じゃなくてなんだよ!」

魔王「あの攻撃で人間の死傷者はいない」

勇者「それは俺達がたまたまそこにいたから……!」

魔王「違う。あの攻撃で魔族は人間を傷つけられない。そう命令した」

勇者「確かにあの攻撃で出た被害は食料や金銭などの物資だけだった……」


4: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/12/10 01:19:06.60 ID:+oNpqfm+0.net 魔王「我々は安定した生活を望んでいる。お前はそれをただ人間の王に伝えればいい」

勇者「……それでも、人を攻撃するのはダメだ」

魔王「ならば魔族は攻撃されてもよいと言うのか」

勇者「それは……ダメなことだ。理由がない限り」

魔王「魔族は見つかれば理由無く攻撃され、住処を追われて殺される。我らが望むのは生活のみであるというのに」

7: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/12/10 01:22:35.21 ID:+oNpqfm+0.net 勇者「……なら、お前はどうして101人目までの勇者を殺したんだ」

魔王「正当な防衛行動だ。貴様らの法が言うところのな」

勇者「……攻撃されたから、やり返した」

魔王「違う。殺されそうになったから、殺したのだ」

勇者「今俺が生きているのも……」

魔王「そうだ。お前はまだ私に攻撃していないからだ」

勇者「魔王、お前は勇者を城に招き何をするつもりなんだ」

8: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/12/10 01:26:05.80 ID:+oNpqfm+0.net 魔王「謝罪をしたいのだ。それと和解を」

勇者「謝罪?」

魔王「生きるためとはいえ、我々がとった行動は許されるものではない」

勇者「そうだ。それが人であれ魔族であれ、お前たちはやってはいけないことをした」

魔王「我々魔族は、ただ和解したいのだ。そして、国を持つことを人間の王に許してほしい」

勇者「国だって?そうやって戦争でもする気なのか?」

魔王「国を持てば、我々が奪った物を返すこともできる。国ではなく自治権でもいいのだ」

10: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/12/10 01:32:27.26 ID:+oNpqfm+0.net 勇者「……ダメだ。信用できない」

魔王「仕方あるまい……。ならば戦うのか」

勇者「いや。お前を見極める」

魔王「……ほう。どのようにしてだ」

勇者「お前の側で、お前自身の振る舞いを見てだ」

魔王「……よかろう。しかし襲おうなどと考えるな」

勇者「……そっちもな」

12: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/12/10 01:36:42.63 ID:+oNpqfm+0.net 魔王(ククククク……勇者というのは根が真っ直ぐな分、こういった話に弱いのだ……)

魔王「101人目も……この話を受けてくれた。しかしその晩に私を襲い、返り討ちだ」

勇者「俺はそうはならない。お前を襲うこともしないし、お前に襲われもしない」

魔王(これで寝込みを襲ってやれば……!)

14: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/12/10 01:41:15.08 ID:+oNpqfm+0.net 勇者「俺はどこで生活すればいい」

魔王「ああ、好きな部屋を選べ。私の部屋以外はどうせ空いている」

勇者(魔王の奸計に引っかかるわけなどない。卑怯なようで気が引けるが、やはり隙を見て魔王を倒す……)

勇者「なら外でテントを張ろう。外に仲間を待たせてある」

魔王(ちっ、勇者の居所を把握しづらくなったな……。まあいい、ゆっくり時間をかけて……)

魔王「わかった。外の廃墟も自由に使え」

16: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/12/10 01:50:51.21 ID:+oNpqfm+0.net 翌朝

魔族A「魔王様、城下郊外の魔族が8名処刑されたとの報告があります」

魔王「これで……残りの魔族は66名となったのだな……」

魔族A「はい……我々もやはり人への攻撃を……」

魔王「そうすれば人類との和解はなくなる。たえるのだ。そこの勇者も和解を望んでいる……」

勇者(魔王には隙が見当たらない…………部下もひっきりなしにやってくるし、正直ジリ貧になるな……)

魔族A「はっ。城下のような事件は二度と起こさないよう、部下に周知させます」

勇者(城下の事件?あの集団略奪のことか?)

魔王「ああ。我々の和平の為に……」

17: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/12/10 01:57:37.59 ID:+oNpqfm+0.net 勇者「城下の事件とは何だ」

魔王「貴様も知っているだろう。この前の城下攻撃のことだ」

勇者「……事件と言っていたな。さっきの魔族は」

魔王「違う。あれは私が命じたことだ。城下に展開した部隊に命令した。飢えを満たすために食料を奪えと」

勇者(どこまでが嘘なんだ……クソッ、嘘とはいえ見極めるなんて言いながら、全くわからない)

魔王(和平のために、か。…………和平が来ればどうなるのか……考えたことなどなかったな……)

勇者「魔王。質問がある」

魔王「内容次第だな」

18: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/12/10 02:04:44.55 ID:+oNpqfm+0.net 勇者「貴様は人を殺さないというような言い方をしているが、ならば10年前の大虐殺は何だ?」

魔王「あれは、復讐だ。貴様ら人類への」

勇者「魔族戦争の報復か……」

魔王「10万を超える民が人類に虐殺された。我々は降伏していたというのに、貴様らが先代魔王の首を落とし、丁寧にもこの城の前に捨てたのだ」

勇者「だからあの10人を殺したのか。殺して満足したのか!」

魔王「まだ、殺し足りないさ。しかし、我が臣下達は安寧を求めている……」

魔王(和平……。実現すれば、臣下達は笑えるのだろうか……)

19: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/12/10 02:10:02.07 ID:+oNpqfm+0.net 勇者「お前自身はどうなんだ」

魔王「まだ殺し足りぬ。殺したい!命を求めている!」ゴゴゴゴ……

勇者「……貴様」

魔王「しかし、いや、だからか。私は襲い来るもの以外を殺さぬと決めた」

魔王(……何故?命を欲するなら全て殺せばいい。私ならできるのに、何故しない……?)

勇者「臣下の望みを認めるから、必要以上には殺さないと」

魔王「ああ。そうだ」

魔王(考えるのはやめよう。今晩、この勇者を殺して終える……。和平など実現しない……わかりきっている)

20: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/12/10 02:15:10.74 ID:+oNpqfm+0.net 勇者(この魔王、迷っている……。魔王として生きるのか、王として臣下の生活を守るのか……)

魔王「魔族戦争の復讐は続いている。しかし臣下を思えば和平の道を探りたい。私は……」

勇者(勇者の勤めは……そう、救うことだ。この魔王でさえ例外ではない……!)

魔王(今晩で終わる。終わらせる。魔王として生きる。人を全て……)

勇者(本当に長かったこの戦いを)

魔王(本当に長かったこの復讐を)

勇者・魔王(終わらせる……!!)

28: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/12/10 02:24:22.53 ID:+oNpqfm+0.net その夜

魔王(勇者の居所はわからない……。だが魔族と違って睡眠をとらなければならないはずだ)

魔王「殺す。勇者、殺す。復讐だ。いつまでも復讐をする。人類が滅ぶまでだ……」

魔王(長かった迷いだった。いや、まだ迷っている。だが決めた。人類は殺す)

魔王「殺す……」

魔王(思い出の中の臣下達、民たちが笑っている……。辛かったあの日々は、決して辛いことだけではなかった……)

魔王「だけど決めてしまった……。終わらせる。終わらせる……。復讐を」

29: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/12/10 02:30:02.73 ID:+oNpqfm+0.net 魔王の回想
臣下A「人類との共生を図るべきです!」

魔王「あり得ぬ。我らの民に!我が父に!命を捧げねば怒りが収まらん!」

臣下B「我々とて同じ気持ちです……!魔王様!」

魔王「魔王……。そうか、私はすでに王となったのだな……」

臣下A「先代のことは私も苦しい……しかし魔王様……。残された民の幸せを……どうか……」

魔王「わかった……。しかし、今から辛いのはお前たちになるのだぞ……」

臣下B「我々は辛くとも構いません。民の暮らしを守るのが王と臣の役割です」

魔王「では……和平に向けて動くとしよう……」

30: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/12/10 02:33:32.81 ID:+oNpqfm+0.net 魔王の回想2
臣下A「人類が和平交渉の席に着いてくれるとのことです!」

魔王「本当か!よくやった……!!」

臣下B「このことを国民に向けて周知しましょう!」

魔王「そのことは臣下B任せる。臣下Aよ。我々が人類に対して要求できることの整理をしよう。交渉できるカードを増やすのだ」

臣下A「はいっ!」

31: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/12/10 02:39:07.92 ID:+oNpqfm+0.net 魔王の回想3
魔王「我々魔族は人類と争う気はありません。ただ国を持ちたいだけなのです」

人の王「…………ふむ。国を持てば力を持つ。戦争が起きれば貴様らが悪となるぞ」

魔王「我々は防衛のみを司る軍事力のみを保有します。これは先ほどの条約の通りです」

人の王「ならば、よかろう。後ほど日を改めて調停を行うとしよう」

魔王「ありがとうございます!日にちは……」

32: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/12/10 02:44:07.87 ID:+oNpqfm+0.net 魔王の回想4
魔王「ひと月後に和平の調停が行われる!人類との長い戦いは終わるのだ!」

国民「ワァァァァァ!!!!」

臣下A「先代魔王様……。私たちは、ついに……」

魔王「我々の領土、我々の文化、我々の暮らしを手に入れられる!人から隠れて生きる時はなくなる!」

魔王(復讐は、もうやめよう。国民の顔を見てみれば、和平がいかに崇高ですばらしいものか、私にもよくわかった……)

33: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/12/10 02:48:53.77 ID:+oNpqfm+0.net 魔王の回想5
和平調停の席にて

魔王「……魔族は今、魔王城前の広場に集まって、私の帰りを待っているでしょう」

人の王「先代のようにはならないようにしなければな」

魔王「……はい。では、こちらに名前を……」

人の王「否、だ。魔族の居場所が聞けたのだから、勇者に向かわせるまでよ」

魔王「何を!?」

人の王「魔族は魔王城前に集まり、人類への反撃の準備をしている。人類はそう考えている」

魔王「違います!私たちは!」

人の王「違わんのだよ。魔王。貴様はここで私を殺そうとして返り討ちに遭い、そして魔族は人類の敵となる」

37: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/12/10 03:00:30.19 ID:+oNpqfm+0.net 魔王「クソッ!」ダッ

人の王「この書類に名前を書かなくてよいのか?和平調停はこの書類にて締結される。貴様がここから去れば、和平はなかったことになるぞ」

魔王「……書いて、すぐに帰らせていただく……!」

人の王「それがいい。どのみち貴様の民は勇者に殺されるのだから」

魔王「和平……こんなのが和平であってたまるか……」

魔王(ここから魔王城まで馬を走らせれば何時間もかからない……。すぐに帰れば助けられる……!)

38: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/12/10 03:09:26.31 ID:+oNpqfm+0.net (現魔王の回想)
衛兵「ディヤアアァ!」ブンッ

魔王「クソッ……そこをどけ!」マホウッポイノー

衛兵「ぐわぁぁぁぁ!」

魔王「生きてはいるだろう。他の誰かがもうすぐ来る。助けてもらえ」ダッ

魔王(民は無事か……間に合え……)

~魔王城前の広場~
1番目の勇者「よぉ。魔王か?」

魔王「私の民はどうなった」

1番目の勇者「殺したよ。まだ条約は有効じゃない。殺したところで条約に抵触はしない」

魔王「そのようなことを聞いているのではない。私の民は、国はどうなったのだ!」

1番目の勇者「人々が魔族に困ってる。なら魔族を根絶やしにするのが一番速い解決だ。だから殺したさ。お前の国は、お前だけのものになった」

魔王「…………和平を夢見た民が……臣下が……なぜ殺された……」

1番目の勇者「人々の救いになるからだ。勇者の仕事は救うことなんでね」

39: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/12/10 03:16:00.98 ID:+oNpqfm+0.net 魔王「ガ……」

1番目の勇者「残った魔族はあんただけだ。だからこれで……終わりだっ!」ブンッ

魔王「ガァァァァァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」

1番目の勇者「えっ……おい……腕……無くなって……え?」

魔王「フゥー……!フゥー……ッッ!」

1番目の勇者「剣……腕と一緒に……死……」

魔王「シャァッ!」ヒュンッ

1番目の勇者「ぁ」

40: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/12/10 03:22:39.95 ID:+oNpqfm+0.net それからのことはよく覚えていない。
ただ向かい来る勇者を殺し続ける日々だった。

2番目の勇者「魔王!覚悟!」

魔王「ガアッ!」

2番目の勇者「ぐぅっ……パパ……あたし、だめだった……よ……」

あの和平が実っていればどうなっただろう?
そんなことすら考えられなかった。
あの日から1年経って尚赤々と染まった、王城前の広場。
民や臣下の無念が見えるそこを眺め、涙を流し、勇者を殺す。
私の心も無念に支配されていた。
人類に対する憎しみだけを持って生きる。しかし、自ら人類を襲うことはしなかった。
防衛のみを行い、その防衛で勇者の命を奪う。
虚しい日々であった。

42: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/12/10 03:32:13.98 ID:+oNpqfm+0.net 17番目の勇者が来る頃には、私も少しは落ち着いた。
人類に復讐をする。その手段を考え続けた。
人類ごとき私一人で駆逐してやることができたが、しかし何かが胸に引っかかっていた。
あの条約。もはや無効事実となっていてもおかしくはないが、我が民たちの求めた結晶だ。
魔族は人類という種への敵意を放棄し、防衛を除いた攻撃行動を行わない。そういった文がある。
私はこの条約を破ろうとは思わなかった……。

17番目の勇者「魔王、お前の目的はなんだ!」

魔王「知れたことを。復讐だ……」

17番目の勇者「そのために今までの勇者を……!許さん!食らえ!」

魔王「…………」シュッ

17番目の勇者「うっ……」バタン

44: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/12/10 03:44:18.22 ID:+oNpqfm+0.net 30番目の勇者を殺した頃から、私の下に生き残った魔族達が集まりだした。
臣下達も何人か生き残っていたらしく、その事実が私を落涙に導くのは容易だった。

臣下A「魔王様……人類は……敵でございました」

魔王「ああ……そうだ。人類は……敵だった」

私達は城の中で静かに暮らすと決めた。
魔族は食べずとも1年は生きられる。
食に困れば近くの街に出向き、頭を下げた。
こうすれば少しは食料が貰えたからだ。

39番目の勇者「貴様、街の食料を奪うだけが目的か!」

魔王「目的は、復讐だ……」

39番目の勇者「今までの勇者達の思い、受けろぉぉ!」

勇者は毎度同じようなことを言う。
やってることは私と変わらないというのに、どうして人は勇者を英雄視するのだろう?
人の家に無断で上がり、物を略奪するなど魔族でもするまい。
行いは私達とほぼ変わらないというのに……。

46: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/12/10 03:57:29.03 ID:+oNpqfm+0.net 50人を越える勇者を殺し続け、考えるようになった。
城にいる500の魔族達。その幸せを。
こんな薄暗い城には彼らの幸せなどない。
しかし人類との共生が考えられない以上、彼らの幸せを作ることもままならない。
私は王なのだ。国の、人の幸せを作らねばならないのに、なんと情けないのか……。

61番目の勇者「何も言うな。魔王。すぐに楽にして……やるっ!」ダッ

魔王「……」フッ

61番目の勇者「ぐ……」バタリ

しかし、民を失った悲しみと怒りはまだ私の中にある。
復讐をする気持ちと、残された民の幸せを祈る気持ち……。
考えれば、どちらが大切かなど明白だったのだ。

47: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/12/10 04:07:51.24 ID:+oNpqfm+0.net ……90人目の勇者が死んだ。
私の力量も上がり続けている。それは勇者の殺し方までを決められるほどにていた。
90人目は安直な殺し合いを望み、自らの剣で胸を貫かせて殺した。
このころから、和平についてまた考えるようになった。
和平……。復讐の始まりの言葉だ。
魔族も残り100人はいない。無駄な考えだが、何故かその考えを消せなかった。

魔王「和平など……」

臣下Aは何も言わない。何も言えない骸になった。
90人目の勇者とほぼ同時に攻めてきた91人目の勇者が、我が最良の臣を奪っていった。

91人目の勇者「部下がその程度なら魔王も知れてるってもんだ、なっ!」ブンッ

魔王「…………貴様!」ファイガ

91人目の勇者「う、そ……」

50: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/12/10 04:18:57.37 ID:+oNpqfm+0.net 101人目の勇者を殺した。
殺し方は自殺。
情に訴えて色々言っただけで自殺した。気の弱いヤツだった。
勇者というには言葉も軽かったし、勇者のレベルが落ちてきている気もする。
102人目はどうなるのか……。
私達の行く末は……。
次の勇者は寝込みを襲って殺すことにしよう。
もう、和平条約なんてどうでもいい……。
次の勇者を殺したら、人類を滅ぼそう……。
私の1万の民の命に帳尻を合わせ、それから人類を滅ぼすんだ。 52: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/12/10 04:22:55.99 ID:+oNpqfm+0.net 102人目の勇者「魔王よ!話をしに来た!」

こう言って私の前に立ったのはこの勇者が最初だった。

102人目の勇者「貴様がまだ世界に混乱をもたらし続けるのなら、俺は貴様を倒し、世界を救う」

話がしたいと言っていたな……。
なら、最後の勇者にくらい、話をしてやるとしよう……。

53: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/12/10 04:29:30.28 ID:+oNpqfm+0.net 回想終わり
魔王「もう迷うのはやめた……勇者、殺す」

勇者「zzz……」

魔王(臣下達よ、民達よ。今人類の命をお前たちに捧げる……)

勇者「……zzz…………zzz……」

魔王(寝てる勇者を殺す……それだけで……。始まる……復讐……)

勇者「……zzz…………」

魔王「……………………」フッ

魔王(後は、振り下ろす……だけ)

魔王「………………………………………………………………………………………………」

勇者「……………………」

54: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/12/10 04:36:00.30 ID:+oNpqfm+0.net 勇者「……………………殺さないのか、魔王」

魔王「…………殺す。勇者は……人間は……」

勇者「何がお前を迷わせるんだ。お前は魔王だろう。人類を滅ぼすものだ」

魔王「……迷ってなどいない」

勇者「その短刀を振り下ろせば俺は死ぬ。それでいいんじゃないのか?」

魔王「ああ……それで、いいんだ」

勇者「なら、振り下ろせ。俺は勇者だ。救うことが勤めだ。それでお前の迷いが晴れるなら、俺はお前に殺されよう」

魔王「…………」

56: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/12/10 04:44:10.77 ID:+oNpqfm+0.net 魔王の握った短刀が、ゆっくりと動き出す。
俺の顔めがけて、確かに落ちてくる。
これでいい。人類も、まあ滅亡するだろう。この魔王はそれだけの力を持っている。
だから俺は実質的に人類を滅ぼした人間になるだろう。
魔王の迷いの源はわかっている。
和平をダシに魔王を騙し、民を殺した人類を信用できないんだ。
ならば魔王に必要な物はひとつ。人類への信用のみだ。
俺を殺すことでタガがはずれるのか、人類を信用してくれるのかはわからない。
9割方、タガが外れるだけに終わるだろうとは思う。だが、残りの1割は……。
この魔王は信頼に値する。
迷い、怒り、今は涙している。そんな意志を確かに信じられる。
本当に何かを真剣に考えないと表れない感情だ。この感情に嘘はない。
復讐より平和を願う心が僅かでも大きければ……! 58: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/12/10 04:55:47.35 ID:+oNpqfm+0.net 短刀をゆっくりと振り下ろす。
頭蓋を割り、脳を刺す。それだけの動き。
隣にいる勇者の仲間……魔法使いもすでに起きている。
勇者を殺すならば最後のチャンスだろう。
しかし、頭から消えぬ。笑う民が、感涙する臣下達が!
毎晩、亡くなった彼らの影が語りかけてくる。
私達の敵を、仇を殺してくれと!
毎晩、亡くなった彼らの喜びようを思い出す。
和平がすぐそこなのだと!もう殺されない、平和な世界なのだと!
彼らの痛みは……彼らの喜びは……私の中からいつ消える!
私は王として、彼らにどうやって報いてやればいい!
彼らの命の帳尻を合わせればいいのか?
和平を確かなものとし、彼らの夢を叶えればいいのか?
私にはわからない……。
この勇者の、確かな勇気に答えることさえも……できないのか……。 60: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/12/10 05:03:30.01 ID:+oNpqfm+0.net 目覚めた時、勇者の上に魔王が乗っているのが見えた。
魔王は短刀を振り上げ、勇者に振り下ろせば終わりという姿勢のまま動かない。
勇者から目配せを受けた。……手を出すなと。
魔王は、迷っているようだった。
何に迷っているのか、何故迷っているのかはわからない。
でもあれは……あの怒りと悲しみが混ざった……きっとそんな感情。
一目でわかるくらいに辛そうだったから、私は少しでも魔王を楽にしてあげたかった。
何をすれば楽になるのかなんてわからなかったから、私がされて一番暖かくなることをしてあげた。 61: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/12/10 05:10:38.50 ID:+oNpqfm+0.net 魔王「……何を」

魔法使い「辛そうだったから……。見ていて、辛いくらい……」

魔王「ならなぜ抱きしめる」

魔法使い「暖かくなれば……いいかなって……」

魔王「……ふざけたことを…………」

勇者「…………魔王」

魔王「お前は、殺す。勇者よ」

勇者「ああ。お前のために俺は殺される」

魔王「だが……それは今じゃない……。帰れ」

勇者「……それでいいのか。お前の悲しみと怒りは……それで……」

魔王「お前」

魔法使い「え?」

魔王「私は、大切な物を失わずに済んだ。お前のおかげだ。礼を言う」

魔法使い「……よくわかんないけど、うん」

勇者「魔法使い、ありがとう。今は、王城に戻ろう。このことを報告するんだ」

62: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/12/10 05:21:36.57 ID:+oNpqfm+0.net 勇者と城に帰って、すぐに王様へ報告した。
魔王統制下の魔族が起こした事件や事故で、人命が喪われていたことは確かになかった。
魔族に反逆の意志なしとされるまでにそんなに時間はかからなかった。
私は勇者の言うことを信じるけれど、信じない人間も結構いる。
魔王が本当は和平を望んでいるっていうのは確かだと思う。
けれど、勇者を殺せなかったあの魔王の中には、確かに復讐の念が渦巻いているのも確かだと感じた。
あの夜、魔王が勇者を殺せなかったのは、和平条約の1文が引っかかってのことらしい。
「魔族から人類への、防衛を除いた全ての攻撃を禁ずる。」
この理不尽な1文を認めるくらい、当時の魔族は和平を求めていた。
魔王統制下の魔族は、確かにこれを守っていた。
彼らの方が、私達なんかよりずっと平和という物、命というものの重さを知っていたんだ。 64: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/12/10 05:35:39.36 ID:+oNpqfm+0.net 王様は頑なに和平について認めようとしなかった。
私達は魔族への信用を訴えたが……ダメだった。
王子が魔族に怪我をさせられたことが原因らしい。
小さい人だなと思う。人間は魔族を根絶やしにする勢いで殺し続けてるんだから。
王様が言うにはこういうことだ。
「魔族が死に絶えれば争いは起こらぬ。その和平も成るではないか」
……とんだ屁理屈だ。それなら魔王と何も変わらない。
いや、まだ人間を殺さない魔王の方がマシだ。
勇者は自分の勤めと正面から向き合い、魔王を救う決心を少しずつ固くしていった。 65: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/12/10 05:45:35.65 ID:+oNpqfm+0.net 勇者「すまない。魔王。今日も良い報せはない」

魔王「いや……。お前は私のために最大限やっているだろう。謝るな」

勇者「なら、魔王。俺をあの時殺さないでいてくれてありがとう」

魔王「あの魔法使いに言うのだな……」

勇者「その彼女が言うんだ。決めたのは魔王自身だって」

魔王「……その魔法使いはどこにいる?」

勇者「外だ。外の城下町は彼女の母が生まれた町らしい」

魔王「なら、彼女の母は魔族なのか?」

勇者「いや、彼女は人間と魔族のクォーターだ。母親はハーフだったらしい」

魔王「……彼女も、魔族に翻弄された一人なのだな」

勇者「ああ。旅立つ前は魔族への怒りが強かったよ」

魔法使い「ちょっ……ハァハァ……来た!」

勇者「ん?何が?」

魔法使い「王様の軍隊!」

67: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/12/10 05:53:07.36 ID:+oNpqfm+0.net 勇者「……軍隊かと思ったけど……女の人や子供もいる……」

部隊長「貴様が魔王か」

魔王「ああ。私を殺しにでも来たのか」

部隊長「いや。違う」

勇者・魔法使い「え?」

部隊長「私は……魔族との和平を求めている」

魔王「……だからどうした」

部隊長「私達の王は……魔族を嫌っている。この付近ではほとんど見られなくなった魔族に、未だに憎しみを隠せないでいるんだ」

魔王「……それで、お前は私に何を言いたいんだ」

部隊長「私、いや私達は……国を抜けてきた。あの国で、理不尽な差別政策や陰謀に付き合うのはゴメンだ」

魔王「で、この廃墟で暮らしたいと?はっ、好きにするがいい。元々貴様らが占拠した土地だろう」

部隊長「いや。この国は魔族の国だ。和平条約にはそうある」

魔王「和平条約だと?あの条約は事実上無効になっている」

部隊長「いや、そうじゃない。条約は生きている。条約を違反しているのは我ら人類の方だったんだ」

68: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/12/10 05:57:21.56 ID:+oNpqfm+0.net 魔王「履行されていない条約など、生きているとは言えまい」

勇者「あ!」

魔王「なんだ」

勇者「履行されていない条約など、生きているとは言えまい……。履行されていないなら死んでるけど、履行されてるなら……」

魔法使い「……!!そうだ!生きてるよこの条約!」

魔王「何を言っている。貴様らまで」

部隊長「いや。生きてるよ。そして、この条約は履行されている。今この時でさえ」

70: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/12/10 06:05:07.81 ID:+oNpqfm+0.net 勇者「魔王。お前はこの条約を破ったことがないんだ」

魔王「……そんなはずがない。私は人間を何度も殺している」

勇者「いや、魔王。お前のことだ、全て正当な防衛、もしくは反撃のはずだ」

魔王「…………証明できまい」

魔法使い「確かに物的に証明はできない……。でも、あなたの民達は?生き残った僅かな民達は、今もその条約を守ってる」

魔王「……そうか」

部隊長「条約が有効になってから今まで、魔族が関わった事件全てで人間は死んでない。怪我をした人間もごくごく僅かだ」

勇者「魔王。条約っていうのは守られて初めて価値がある。そして、条約に基づいた取り決めも、条約を守ってさえいれば有効だ」

魔法使い「ということは……、ここ、魔族の国?」

部隊長「魔族が条約を守り、条約に取り決められたものが確かなら、ここは魔族の国だ」

71: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/12/10 06:14:16.37 ID:+oNpqfm+0.net 魔王「……私は」

勇者「ああ。お前は守っていた。国を。民の意志を」

魔王「お前たち……私は……守れていたのか……」

勇者「泣いているのか、魔王」

魔王「涙は流さぬ。私は、守り続けねばならんのだ」

部隊長「……その国に、私達を住まわせてもらいたい」

魔王「……よかろう。気付かせてくれた礼だ。廃墟しかないが、好きに使え」

部隊長「感謝する。この国の発展のために尽力するよ」

魔王「…………」

72: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/12/10 06:18:18.16 ID:+oNpqfm+0.net 翌日
廃墟街にて
女A「きゃあああ!」

男A「どうした!」

女A「資材が落ちてきて……怪我はないけど動けないの!」

男A「くそっ!待ってろ!助けを呼んでくる!」

魔王城・魔王の部屋
魔王「…………」

74: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/12/10 06:22:51.64 ID:+oNpqfm+0.net 魔王「大丈夫か……」

女A「え……ひっ……」

魔王「この資材が邪魔なのだな……」フンッ

女A「……あ、ありがとうございます……」

魔王「…………民の生活か……」

女A「………………あ、あの……」

魔王「なんだ。礼は聞いた。できることをしたまでだ」

女A「あの、殺さない……んですか…………?」

魔王「私は……王だ。民を殺す王などどこにいる」

女A「…………」

魔王「ではな」

75: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/12/10 06:26:26.82 ID:+oNpqfm+0.net 魔王「町に民がいるというだけで、こうまで明るくなるものなのか……」

勇者「魔王、どうした」

魔王「いや。少しな。お前は何をしている」

勇者「町の人が少しでも住みやすくなるように色々手伝ってた。お前もどうだ?」

魔王「…………いや。客がきた。少し席を外すことにする」

勇者「ん?客……?」

77: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/12/10 06:34:40.41 ID:+oNpqfm+0.net 魔王城・ホール
魔王「久しいな」

臣下C「はっ。魔王様」

魔王「今までどこにいたのだ?」

臣下C「先月までは北の漁師町近くの森に……それからはこちらへ向けて移動しておりました」

魔王「よく生きていてくれた……」

臣下C「魔王様……私のような者にそんな……」

魔王「……貴様、私に嘘が押し通ると思ってるのか?」

臣下C「えっ……!」

魔王「貴様は私と二人になってから姿を表した。勇者と二人の時には現れることもなく」

臣下C「お、お話の邪魔をしてはならないと思いまして……」

魔王「人の王に遣わされて来たのだろう?要件を言え」

78: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/12/10 06:41:21.61 ID:+oNpqfm+0.net 臣下C「……では申し上げます。魔王様。私は今、屈辱ながら人の王の下で間者をさせていただいております」

魔王「貴様は隠密能力に長ける。間者には向いていような」

臣下C「人の王は私に言いました。我が軍隊が魔王城近くの廃墟へ亡命したと」

魔王「ああ。確かに来た」

臣下C「その軍隊の返却要請を伝えに参りました。魔王様。どうかお願い申し上げます」

魔王「……彼らに相談しよう」

79: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/12/10 06:51:45.46 ID:+oNpqfm+0.net 魔王「……というわけだ。貴様らは王に従う気などありはしないのだろう?」

部隊長「ああ。みんなそのように言っている」

魔王「……わかった。私が何とかしよう」

部隊長「しかし、申し訳が立たない!匿ってもらったばかりか、そんなこと」

魔王「国を求める民がある。ならば守るのが王の勤めだ……」

部隊長「……しかし!」

勇者「……魔王。策はあるのか?」

魔王「ある。なければこのようなことは言わぬ」

部隊長「……あなたは、私の知る王とはずいぶん違うんだな」

83: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/12/10 07:02:47.76 ID:+oNpqfm+0.net 魔王城・会談の席
参謀「我が王は魔族と会うことを嫌う。よって今回は来ることができない」

魔王「ああ。わかっている」

参謀「ではこちらの要求を伝える。亡命した我が国民を返却せよ」

魔王「彼らにその意志があればな」

参謀「はっ、ないはずなかろう。魔族の国など……」

魔王「それは直接聞いてみることだ。この城のホールに彼らを呼んでいる」

参謀「……聞かなくてもわかることだ。返却せよ。さもなくばこの廃墟に攻撃を仕掛ける」

魔王「元々貴様らのものだろう。魔族の国など認めてもいないのだから」

参謀「ちっ……賢しいヤツが……」

魔王「亡命自体、彼らの意志によるものだ。貴様の王は、民に自らの国を決めさせる度量さえ持ち合わせていないのか」

85: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/12/10 07:08:45.94 ID:+oNpqfm+0.net 参謀「……我が国の労働力を奪っただけでは飽きたらず、我が王まで侮辱するか」

魔王「その発言は、いや、亡命したという事実を認めるということでいいのか?貴様」

参謀「……いや、口が滑った。亡命したのではない」

魔王「ならば返却もなにもなかろう。貴様の国の住民が、短期間かつ大量に旅行に出たというだけのことではないか」

参謀「…………貴様」

魔王「気付いたか。遅いぞ下郎。どちらにしても、私に話をするのは筋違いなのだ。わかったら早く民に話を聞いてこい」

参謀「くっ……」

86: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/12/10 07:12:44.12 ID:+oNpqfm+0.net 勇者「どういうことだ?」

魔王「奴は亡命という形を取ったと主張したな」

勇者「ああ」

魔王「亡命するには、国が最低でも2つなければならない。亡命先と、元いた国だ」

勇者「ああ!亡命と認めてしまったら、魔族の国の存在を公式に認めることになる」

魔王「ああ。彼らが亡命と認めたなら、私も王として彼らを守ったが、今回は彼ら自身の意志で自らを守ってもらう」

勇者「策って言うより屁理屈だな」

魔王「守ると言っておきながら情けないが、平和に解決をするならばこういう手法が一番だ……」

87: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/12/10 07:17:18.19 ID:+oNpqfm+0.net 部隊長「いえ。私達はここで生きていきます」

女A「私も、この国で生きていたい」

亡命者A「あの窮屈な暮らしはごめんだ」

亡命者B「俺もここで暮らす」

亡命者C「……亡命ってそういうことだから」

参謀「みなさん。この場所は国ではありません。しかし我が国の外なのです。受け入れ先のない亡命などお止めなさい」

部隊長「ならここは誰も支配していない土地なのですか?」

参謀「ええ。そうなります」

部隊長「なら、私達はここに国を興します」

89: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/12/10 07:23:25.97 ID:+oNpqfm+0.net 参謀「え?」

部隊長「だってこの廃墟はあなたの国のものではない。そしてここは国ではない」

女A「どの国もこの土地を所有してないってこと?」

部隊長「そうなる」

参謀「いやいやいや……国って……あなた方ねぇ、そんなこと簡単にできませんよ」

部隊長「亡命だって簡単にできることではありません」

参謀「我が国の1割の民が亡命……じゃない。国を興すなど……。無謀にも程がある。今なら間に合う。帰ってきなさい」

女A「王は誰にしましょうか?」

部隊長「……あの人だ。あの人以外に考えつかない」

女A「奇遇ですね。私もです」

参謀「…………」

92: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/12/10 07:28:58.40 ID:+oNpqfm+0.net 人の王「貴様っ!それでのこのこ帰ってきたのか!」

参謀「申し訳ございません、王」

人の王「無能めが。あの魔族め……」

参謀「王。申し上げたいことがございます」

人の王「なんだ、無能」

参謀「魔族の王を自称する奴を暗殺致しましょう」

人の王「できるならやっている」

参謀「いえ、今だからできる手段があるのです」

人の王

   SSまとめアンテナトップページへ
SSの話題が沢山。